旅の心・心境なんて分からないはず
以前、私が一人で旅行することを聞いた親類夫婦から、
心配の言葉をかけてもらったことがあります。
彼らの中で「一人旅」は寂しいもの、との考えがあったようで、
「仕事に悩みでもあるのか」「恋人と別れたのか」などと、
色々考えてくれていたようです。
実際のところは、きちんと休める職場の休暇を利用した旅行だし、
いもしない恋人と別れるはずもない私が、ゆっくり温泉に行っていた…、
それだけのことだったのですが、そうは思われなかったみたいでした。
昔の歌にもあるような傷心旅行、悩んだ人間が北へ向かう…、
そうそうあるわけではないと思います。
以前、北海道北部の友人にその話をしたら、
「悩んだ人間で満ちた温泉地なんて、誰も来たくないだろう」と言われ、
そうだよなあ、と妙に納得した記憶もあります。
親類夫婦には、私が一人で旅行をする理由を話し、
(一人のほうが気楽だということ・何度も温泉に入るので、
誰かと一緒に行くと振り回してしまうということ等)
心配はしなくていい、と言ったのですが…伝わったかどうかは不明です。
「温泉なら今度皆で行きましょう」と言われたので、
今でも「伝わってなかったのでは?」という気持ちでいっぱいでもあります。
というわけで、少なくとも私は「傷心旅行」じゃないのです。
傷ついた箇所などどこにもなく、
強いて言えばデスクワークによる腰痛だけなのです。(だから温泉に行くのです。)